100分de名著「林芙美子“放浪記” (3)旅と食で生き返る」2023-07-19

2023年7月19日 當山日出夫

100分de名著 林芙美子“放浪記” (3)旅と食で生き返る

林芙美子の『愉快なる地図』(中公文庫)は出たときに買って読んだ。紀行文としてとても面白い。特に面白いと思ったのは、旅の途中。日本からヨーロッパに行くのに、シベリア鉄道で三等に乗っている。その旅の途中で出会う人びととの交流が面白い。

やまもも書斎記 2022年4月30日
『愉快なる地図』林芙美子/中公文庫
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/04/30/

今の時点から見れば、林芙美子の残した文章は、貴重な風俗の記録でもある。が、そのようなこととは別に、とにかく読んで面白い。林芙美子は、旅の、あるいは、放浪の作家であると思うところがある。

番組のなかで言っていたことで、重要だと思うのは、林芙美子の作品にある「身体性」ということ。それが旅、放浪であったり、あるいは、食べるものであったりする。ここは、やはり大切なことだと感じる。

さて、『放浪記』をまた読みかえしてみようかという気もしなくはないが、さあどうしようが考えているところである。

2023年7月18日記

ニッポン知らなかった選手権実況中「ウォーキング技術競技会」2023-07-19

2023年7月19日 當山日出夫

ニッポン知らなかった選手権実況中 ウォーキング技術競技会

この番組は時々気がついたら見ることにしている。最近で面白かったのは、左官の技術を競う大会だった。

この回は、ファッションモデルのウォーキング技術、つまり、歩く技術だけの大会ということである。

ファッションについては、まったくといっていいほど関心がない。ファッションショーなど、世の中にそういうものがあることは知ってはいるが、一度も実際に接したことはない。私とは無縁の世界のことなのだが、これは見ていて面白かった。

ただ歩くだけのことで、これほどの技術が要求されるものなかということに、まず素直に驚く。それから、この大会にのぞむ選手たちの意気込みが、また感心してしまう。まあ、モデルというのは、若い女性にとってあこがれの仕事ではあるのだろう。

優勝したのは、一三歳であった。見ていて、とても一三歳とは思えない。

身長一六九センチまでということだが、それでも、この分野でさらなる夢を追いかける女性たちがいることは確かである。世の中には、いろんな人がいろんなことをしているものである。

2023年7月18日記